2006年11月18日 (土)

「チャングムの誓い」最終回

本日23時10分から放送の「チャングムの誓い」は最終回。
一年間、全54話にわたって展開した壮大なドラマも、
本日の「我が道」でフィナーレを迎えることになる。

細かい点ではいろいろ粗もあったけど、総じてなかなか良く出来たドラマだった。
このドラマを支えた太い柱は、チャングムの潔さだったのではないかと思う。

亡き母と師匠の無念を晴らすために復讐を誓うチャングムであったが、
その宿敵を倒すときにも、彼女は決して卑怯な手を使うことはなかった。
彼女は最後まで、宿敵に向かって罪を認めることを促すのであった。
結局、仲間割れした悪者たちは自滅することになる。
正当な復讐だから少々酷いやり方で悪を退治してもかまわない、
といった安っぽい勧善懲悪に陥らなかったのは演出の冴えか?
それも良かった。

医女として、医療に携わる姿勢も素晴らしいものでった彼女は、
人間として、医者として、その志と人格の高さが評価されてついに
一代限りの称号「大長今(テジャングム)」を得る(第53話)。
艱難汝を玉にす!?
幾多の波乱を乗り越えて、さらに精進するチャングムを見習いたいものだ。
難しいなあ(^^)。

Banner_03_63 ←あと約30分後!

| | コメント (0)

2006年11月 5日 (日)

手塚治虫のラストメッセージ

今夜のNHKスペシャルは「ラストメッセージ①手塚治虫」。
「生命」を生涯のテーマとし、畢生の大業を成し終えた手塚。
彼の足跡を辿りながら、彼が子供たちに遺したメッセージを紹介していく構成に
なっていた。
手塚の想いや意気込みを感じ、彼の熱いメッセージを受け取ることができた。

以下は番組内容からの覚え書き。(正確さを欠いている部分はご容赦を。)

◆手塚治虫のその後の人生を決めた2度の衝撃的な出来事
  ①大阪大空襲の際に非難した淀川堤防で見た光景。
   人形にしか思えない、累々と気付かれた「人間の死体の山」。
  ②研修医時代に看取った患者さんが見せた表情。
   担当医の臨終の言葉と同時に、苦悶の表情から穏やかな表情に変化。
   「生命」とは、たかだか数十年のものではなく、
   もっと宇宙的な規模の壮大なものであることを実感。
◆死の3ケ月前に豊中小で講演したときのラストメッセージ
  ①野次馬のようになんにでも興味を持って頭を突っ込んでいくこと。
  ②自分が受けた衝撃的な出来事・経験を生涯大事に持ち続けること。
  ③生命を大切にすること。
◆ブラック・ジャックの恩師である本間先生の言葉
  老衰で亡くなっていく本間先生を救えず苦悩するブラック・ジャックに対し、
  霊的なイメージとなった本間先生が諭す言葉。先生曰く、
  「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいと思わないか?」

Banner_03_61 ←生命の大切さと神秘、宇宙の秩序と調和に黙礼。ポチッ。

| | コメント (0)

2006年10月29日 (日)

もうすぐ最終回! チャングムの誓い

昨夜の「チャングムの誓い」は、第51話「医術の心」。
全54話の中でも3本の指に入る感動のエピソード。
天然痘の患者を献身的に看病・治療するチャングムの姿に、、
何かと反発していた内医院(ネイウォン)の医女仲間たちも心を動かされる。
そして、医局長からの上申書の内容。
思わずウルウルしてしまう、最高のカタルシス!

過去ログでも取り上げていますので、よかったらこちらもどうぞ。
  ◆2005/11/27(2005/10/22)
  ◆2005/12/28
  ◆2006/01/09

さて、ラスト3話。
いよいよ「長今(チャングム)」から「大長今(テジャングム)」へ!

Banner_03_59 ←不動の信念の成せるわざか!?

| | コメント (0)

2006年10月28日 (土)

時をかける少女 & かもめ食堂

本日は久御山のイオンシネマへ「時をかける少女」を見に行った。
そうして、家に帰ってからは先日アマゾンで購入した「かもめ食堂」を視聴。
ゆったりと充実した一日だった。

2006年版のアニメ「時をかける少女」は、オリジナルの主役を端役として
うまく配しながら、新しい青春ドラマとしてうまくまとめあげられていた。
主役を含む高校生たちの生活が瑞々しく、痛々しい行動にホロリとさせられる。
まだ未見の方はぜひとも劇場に足を運ぶべし。
この夏いちばんのアニメであったとの評判にウソはなかった。
良かった。

時をかける少女(公式サイト)

さて、「かもめ食堂」。こちらも良かった。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、三人の演技が自然でうまい。
フィンランドを舞台に、ありのままに生きていく小林の姿がいい。
もたいの「好きなことをやっていけていいね」という言葉に対して、
「嫌いなことをしないだけ」と返す小林の言葉が素敵に聞こえる。
何か大きな事件が起こるわけでもないが、日常生活における心の機微の描写に
なんかココロが癒される感じ。
派手さはないが、丁寧に、佳品にまとまっている。

かもめ食堂 DVD かもめ食堂

販売元:バップ
発売日:2006/09/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Banner_03_58 ←Time waits for no one.

| | コメント (2)

2006年10月 1日 (日)

関牧翁の言葉

たまたまつけていたテレビでおもしろい番組を見た。
関牧翁(1903-1991)を取り上げたNHK教育「あの人」(19:45-19:55)。
再放送か、昔放送されたものから選り抜いた内容かのどちらかと思うが、
短い番組ながら興味深い内容だった。
関牧翁は、天竜寺住職・同派管長を務めた自由奔放な禅僧。
曰く、
 ・日常のささいなことをおろそかにするな。
 ・日々、迷いと悟りとの闘いの中に在る。
 ・良いこと、悪いことをまともに受けとめる。
 ・死は死に任せて、無理な死に方をするな。
 ・死ぬときには死ねばよい。
  死ぬときに生きようとするからつらくなるし、
  生きるときに死のうとするからつらくなる。
 ・よく死ぬには一日一日をよく生きること。

Banner_03_53 ←本日は、プラネットアース第5集「高山 天空の闘い」

| | コメント (0)

2006年9月24日 (日)

阿弥陀堂だより

午後、久しぶりにDVDで「阿弥陀堂だより」を視聴した。

阿弥陀堂だより 特別版 DVD 阿弥陀堂だより 特別版

販売元:アスミック
発売日:2003/06/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

何度見てもよい映画だ。
四季の移ろい、ベテラン俳優たちのしっとりとした演技。
自然と人が係わり合いながら、しっかり生きていくさまがよく表現されている。

北林谷栄演じるおうめ婆さんは、幾年月を地道に生きてきた老人のしたたかさと
揺るぎようのない心のさまが伝わってくる、素晴らしい演技。
演技というより、彼女こそおうめ婆さんそのものという感じ。

田村高廣演じる映画オリジナルの幸田先生は、禅の心や武士道精神に通じる
一本筋のとおった日本男児。
田村らしい訥々した演技の中に時折見せる厳しさが、
迷いを見せる主人公に指針を示す。

主人公を演じる寺尾聰、その妻を演じる樋口可南子らは言うまでもなくうまい。
淡々とした村の生活に溶け込みながら優しく妻のことを気遣う主人公(作家)を、
寺尾はさりげなく演じている。
心の病を抱えながら、それに向き合い、一歩一歩着実に歩んでいこうとする
健気で美しい妻(医者)を、樋口が静かに演じている。
(樋口可南子を映画で見るのは本当に久しぶり。)

阿弥陀堂だよりの主人公二人は、医者であり作家である原作者南木佳士の人格が
二つに分けられ投影された人物であることはご存知のとおり。
南木佳士の著作の中で、私が初めて読んだ作品が「阿弥陀堂だより」であり、
また彼の作品中でいちばん好きな小説もこの「阿弥陀堂だより」だ。
そういう意味でも思い入れのある映画だし、原作小説は最近の私の原点になっている
気がする。
小泉監督は日本人の自然観をうまく取り込み、きれいにまとめあげてくれている。
この映画には「雪月風花」がある。

(蛇足)
私と「阿弥陀堂だより」原作との出会いについて。
たまたま、本屋で文庫本コーナーをパトロールしていたとき(特に目当ての本が
なくても週に一度は必ず本屋を巡回している)、文春文庫の前で何か視線のような
ものを感じ、そちらを向いてこの本と「目」が合った。
まさに目が合ったという感じだった。(偶然にも映画公開直前!)
手に取っておもしろそうだったので購入し、一気に読んだ。
良かった。
人の生死について、厳しく、しかし優しい目で真っ直ぐに見つめる作品であった。
以後、南木佳士の作品(小説・エッセイ)にのめりこみ、購入できる著作を入手。
それと同時に、いまさらながら純文学に目を向けることになった。

阿弥陀堂だより Book 阿弥陀堂だより

著者:南木 佳士
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Banner_03_51 ←ココロが癒されるひとときだった。

| | コメント (0)

2006年9月22日 (金)

「ある日どこかで」のテーマで復活?

先週はけっこう落ち込んだ一週間だったけど、今週持ち直すことができたのは
「ある日どこかで」のテーマを思い出し、何度も聴いたからかも。
とても心が癒され、安らぐことのできる、優しくて美しい曲。

「ある日どこかで(Somewhere in Time)」日本語サイトの"SIT Whole Story"を
クリックするとBGMとして流れていますので一度聴いてみてください。
こちら↓ こちら↓
http://www.ueda.ne.jp/~peg/

弊ブログでも「ある日どこかで」を取り上げたことがあるので
興味のある方はご覧ください。
ここ↓ ここ↓
http://vagrant-soul.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/somewhere_in_ti_7585.html

Banner_03_48 ←いちばん好きな曲かも!

| | コメント (0)

2006年7月21日 (金)

ハウルの動く城

読売テレビの金曜特別ロードショーで「ハウルの動く城」を視聴中だけど、うーん。
最後まで見れるかなあ。おもしろくない。

ハウルの動く城 特別収録版 DVD ハウルの動く城 特別収録版

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2005/11/16
Amazon.co.jpで詳細を確認する

映画やドラマの三種の神器は「脚本・演出・配役(キャスティング)」。
かつての宮崎作品はこれらが素晴らしく調和していたが、「ハウルの動く城」は
いったいどうしちゃったのだろう。
特にキャスティングが悪いけれど、脚本も演出もたいしたことないなあ。
宮崎駿の才能も錆ついてしまったのかな?

物語に惹き込んでいく躍動感がない。展開にワクワクする感じがない。
個々のキャラクターにも魅力を感じない。肉付きの薄い、うすっぺらな造形?
ハウルを演じる木村拓哉が特によろしくない。
うーん。彼を主役にした唯我独尊的なドラマならかまわないのかもしれないが、
主役をはるだけの演技力が、彼の声にはない。残念ながら。
主役の声に必要な意志や艶やかさに欠けるし、魅力のある声とは言えない。

前から思っているけど、宮崎駿は「もののけ姫」で完結しているなあ。
「千と千尋の神隠し」を含めて、「もののけ姫」以降の作品は蛇足でしかないなあ。

Banner_03_32 ←「カリオストロの城」,「風の谷のナウシカ」,
           「天空の城ラピュタ」,そして「紅の豚」!!

| | コメント (2)

2006年7月19日 (水)

大魔神

KBS京都の「中島貞夫の邦画指定席」で「大魔神(1966年大映)」を視聴した。

Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.11 Book Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.11

著者:講談社
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

優秀な特撮スタッフを有していた大映京都撮影所は、優れた特殊映像とともに
大人も楽しめる娯楽時代劇を制作した。
1966年の春休みをターゲットとした本作をはじめ、夏休み興行を目指して
わずか3ケ月で制作された「大魔神怒る」、冬休みには「大魔神逆襲」と、
わずか1年のあいだに三作が公開されていることになる。

さて、今晩見た「大魔神」だけど、映像がきれいで演出もとても良かった。
(子供の頃にテレビで見たことがあるのだけど、細かい点は忘却の彼方)
これ以上ないというシンプルなストーリイだけど、それだけに焦点が絞れており
ダラダラしたところがない。リズムよく物語は進行していく。
特撮映像と普通映像の融合・調和も見事なもので、40年前には今のような
デジタル技術がなかったことを考えるとスゴイことだと思う。

<あらすじ(超あらっぽいすじ)>
元家老・大舘左馬之助の謀反によって謀殺された領主・花房忠清の忘れ形見、
兄・忠文、妹・小笹らは、近臣の者・猿丸小源太によって
山の守り神として封印されている武神像の傍らで隠遁生活を送っていた。
10年後のある日、小源太は左馬之助の手の者に捕縛される。
そしてさらに、小源太を救おうとした忠文までもが捕まってしまう。
謀反のみならず、圧制により領民を苦しめる左馬之助は、武神像の破壊と
小源太・忠文の処刑を命ずる。
処刑寸前の兄たちを救いたいと武神像に祈りを捧げる小笹。
そのとき、天変地異とともに武神像は怒りの形相の巨大な魔神に変貌する。
怒りをあらわにした大魔神は処刑台を粉砕し、左馬之助に鉄槌を下す。
大魔神の怒りは収まらず、罪のない領民をも襲い始めるが、
身を挺して訴える小笹の涙に触れて怒りを鎮めていく。
怒りの形相から温和な武神像の表情に戻り、土となって崩れ去る。

神の怒りは老若男女を問わず人間に向けられるが、
無垢なる祈りによってなんとか鎮められていく。
ひるがえって現代、地球を襲う異常気象は、自然を破壊し、
やりたい放題している人間に対する大魔神の怒りの序奏なのかもしれない。

Banner_03_31 ←大魔神の怒りの形相が緒方拳に似ていると思う方、ポチッと。

| | コメント (0)

2006年6月30日 (金)

戦国自衛隊1549

金曜ロードショーで放送していたので、用事しながら見た。
用事しながらなのでところどころ見逃してしまったが、だいたいの筋と内容は
おさえることができているので少しコメントを。

けっこう悪い評判を聞いていたのであまり期待していなかったが、
予想していたより出来はよかった気がする。まあまあ楽しめた。
少なくとも、去年にテレビスペシャルで放送していた反町版よりは......。
エライ簡単に、狙いどおりにタイムスリップする点や、物事がご都合どおりに
進展していく点など、つっこみどころが満載ではあるが......。
そういう意味では、映画館に行って見ようとは思わないレベルかな?

先行した部隊を追っかけて救出に向かうのであれば、2年後と言わず何故
直後を目指さないのだろう。
先回りすることは、既に確定していた事実に反することになるから
タイムパラドックスにつながるので無理にしても、直後を狙うことはできたはず。

細かい点では......
◆江口洋介演ずる鹿島。物語の中心になるだけの魅力や人間的な強さに欠ける。
 主役にしては弱い(線が細いor影が薄い)。
◆鈴木京香演ずる神崎二等陸尉。あまり活躍なく、存在感がない。
◆鹿賀丈史演ずる的場一等陸佐=織田信長2号。徳川の支配、太平洋戦争敗北、
 平成の堕落などのない新たな世界を築こうとしているくせに、信長1号と
 似たり寄ったりのことをしているのが理解できない。己の信じる道を歩まんと、
 斬新な考えのもと具体的に行動している描写が欲しかった。
◆生瀬勝久演ずる森三等陸佐。何故自ら死(決死の特攻)を選んだのか?
 あの時代の人を殺したくなかったから? 不明。
◆北村一輝演ずる七兵衛(→織田信長3号)。なかなか決まっていた。
◆綾瀬はるか演ずる濃姫。残念ながらイマイチの演技(へたっぴ)だった。
◆伊武雅刀演ずる斉藤道三。怪しく、しぶとく、しっかり好演。
 何度も死んだと思わせて最後まで生き残る点は、さすがデスラー総統!

自衛隊の装備がどうとか、特撮がどうとか、CGがどうとか、そういった点は
あまり気にせず、目をつむることにします。

Banner_03_22 ←Sun goes down!!

| | コメント (0)

2006年5月 1日 (月)

チャン・ソンベクの言葉

「チェオクの剣」第一回の冒頭のシーン(実はこれが最終回のクライマックスに
つながるシーンなのだが)、追っ手である捕盗庁の長官チョ・セウクたちに向けて
チャン・ソンベクが言い放つ台詞が、印象的で心に迫るものがある。
曰く、
「道というものは、最初からあるものではない。
 一人が歩き、二人が歩き、多くのものが歩いたそののち、初めて道となるのだ。
 この腐れ切った世に、私は新たなる道を作ろうとしたにすぎぬ。
 私は今日ここに骨を埋めるが、私が亡き後も多くの民が
 道を作るためここを歩くだろう。
 この先いつの日か民の血と魂が峡谷を埋め、川を満たし、必ずや新たなる道を
 新たなる世を切り開くはずだ。
 たとえ我が命尽きようとも、その魂だけは断じて死なぬ」
と。
DVDプレミアムBOXで改めて見直しているが、やっぱり良いものは良い。

己の志の低さや自分勝手に、思わず赤面してしまう。
少しは志を高く持って、真摯に生きてゆきたいものだ。
「發墨」という言葉の裏の意味(真の意味)も忘れないで精進せねば。

| | コメント (0)

2006年4月21日 (金)

小説家を見つけたら

ショーン・コネリー主演の映画「小説家を見つけたら(FINDING FORRESTER)」を紹介。

バスケットボールのプロ選手を目指す高校生のジャマール(ロブ・ブラウン)は、
廃屋のようなアパートで外界とは隔絶した人生を送っている老人と出会う。
その老人は、ピューリッツァー賞に輝いた一作だけを残して40年前に文壇から
忽然と姿を消した大作家、フォレスター(ショーン・コネリー)であった。
ジャマールの中に優れた文才を感じたフォレスターは、ジャマールの才能を磨き
指導する師となると同時に、自分自身も、閉ざしていた己の心と向き合うことになる。
老練な幻の大作家と、才能と希望に溢れる少年との交流をあたたかく描いた秀作。

ショーン・コネリーの絶対的な存在感がすごい!
彼は、老いてますます魅力的な俳優であり、人物であると思う。
彼のように年齢を重ねていきたいものだ。

小説家を見つけたら DVD 小説家を見つけたら

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2005/09/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年3月11日 (土)

御家人斬九郎(ドラマ)

娯楽時代劇の最高傑作に私は位置付けている。
斬九郎(本名は松平残九郎)は、独眼竜政宗(NHK大河ドラマ)を超える
渡辺謙の嵌まり役。
人間臭い男、迫力のある声、説得力のある演技。うまい俳優だ。
蔦吉(辰巳芸者の蔦吉姐さん。元は武家の大沼たえ、だったかな)。
艶やかさと上品さとかわいさを若村麻由美が好演。
踊りが格好よく決まり、和服が似合う美人だなあ、と思っていたら、
女優になるより前に既に日本舞踊のお師匠さんの資格を取っておられたとか。
斬九郎の母、麻佐女さま。
お茶目でありながらキリリとした武家の女を岸田今日子が渋く演じている。
なんとも憎めない、かわいいお母さま。
その他のキャスティングも味のある俳優揃い。

第1と第5シリーズ(最後のシリーズ)は全話見たが、第2から第4シリーズは
ほとんど見れていないのでDVD-BOX化を切に望んでいるのだが...。
かつて斬九郎の某ホームページで呼びかけていたDVD化署名運動にも参加し、
一日千秋の思いで待っている次第。
どう考えても駄作としか思えないドラマが簡単にDVD化される中で、何故に...。
無念極まりない。

全シリーズの最終回、冒頭シーンは現代の映像で始まる。
最初それがわからず首をかしげたが、揺らめく水面にカメラが切り替わり
徐々に江戸末期へとタイムトラベルしていく表現を理解できた。
ところどころ矛盾点もあったが、最終回の脚本、なかなかよくできていたと思う。
例えば、切腹させられた斬九郎の兄、与一兵衛(漢字合っているかな?)の
「人となり」を説明するシーン。
約束を取り付けた伝三郎自身が忘れていたにもかかわらず、それを違えることなく
手ずから作り上げた木刀を贈ってくれる誠実な人であった、
と伝三郎が想い起こすのだが、具体的なエピソードを挙げることで与市兵衛の
キャラクターに厚みを加えていた。

泣かせる台詞も随所にちりばめられていた。
・与市兵衛切腹の件についてこれ以上詮索するな、と諭す伝三郎たちに対し
怒鳴りつける斬九郎!
・我が子が殺されるとわかっていてみすみす行かせる親がいるものか、
と代わりに敵方へのり込もうとする麻佐女に当て身をくらわし、
親が殺されるのを看過ごす倅(せがれ)にはなりたくない、とつぶやく斬九郎。
・大局のため兄の死を忘れろ、と恫喝する山崎努に対し、
「断る」、「そんなもん糞くらえだ」と取り合わない斬九郎。

「最後の死闘」は文字どおりの死闘だった。
うじきつよしの銃さえなければ...。
撃たれた場所、出血の量を考えると生き残るのは難しいように感じるが、
蔦吉がたどり着いた時の斬九郎の顔にはまだ血の気があったように見えたので
生き残ったと考えたい。
実際、エンディングで蔦吉が「おまえさん、やっとくれ」と声をかけた車夫は
角刈りになった渡辺謙だったので、生き残って蔦吉と夫婦になったと信じたい。
(明治維新のシーンは夢とは思いたくない。)
ラストカット、麻佐女さまがステーキをほおばるさまはお約束のシーン!

申し込み者のみの限定生産で良いからDVD-BOX化してくれないかなあ。
「シリアスな場面」と「コミカルな場面」をバランス良くまとめた
素晴らしい娯楽時代劇であることに違いはないのだから。
野暮(もしくは不粋)なドラマが多い中で、斬九郎は本当に粋な時代劇だった。
後世に遺すべき秀作。とにかく、誰でもいいからDVD-BOX化を!

| | コメント (0)

2006年2月26日 (日)

ある日どこかで(Somewhere in Time)

時を超えた愛を、切なく、詩情豊かに描いた珠玉の映画を紹介。
ヤノット・シュワルツ監督の米国映画「ある日どこかで(Somewhere in Time)」。

クリストファ・リーヴ、ジェーン・シーモア主演で1980年公開の作品。
1970年代に活躍した劇作家リチャード・コリアー(クリストファ・リーヴ)と
1910年代に活躍した女優エリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)を
つなぐ1枚の肖像写真。
写真の中で微笑むエリーズが、その笑みを向けている相手は誰か?
エリーズの微笑む表情が最高にすばらしく、美しい。

舞台初演を終えた新進の劇作家リチャードのもとに、ひとりの老婦人が訪ねてくる。
「帰ってきて」という言葉と金時計を残して立ち去る彼女。
8年後、リチャードは、あるホテルの資料室に飾られた一枚の肖像写真に出会い、
心を惹かれる。1912年にそのホテルで公演した女優エリーズ。
それは、8年前に会ったあの老婦人の若き日の姿だったのだ。
エリーズへの想いが募るリチャードは、時空を超えて彼女に会おうと試みる。
二人は再び出会うことができるのか? 二人の愛のゆくえは?
答えは、ぜひ自分の目で確かめていただきたい。

ストーリイもさることながら、ジョン・バリー作曲による音楽がすばらしい。
「映画音楽シアター」というラジオ番組(だったと思う)で
著名人が好きな映画音楽をリクエストするコーナーがあり、
その時に初めてメインテーマである"Somewhere in Time"という曲を聴いた。
映画のエンディングにも使われた、ロジャー・ウィリアムスのピアノが奏でる
美しい旋律を。
実は、"Somewhere in Time"という曲に魅せられたのが先で、
映画視聴の方が後だったのだ。
包み込む愛を感じる曲の調べ、迷いなく覚悟を決めた人の心象を表したような
曇り無く透きとおる旋律を聴き、映画に思いを馳せた。
この曲を聴いていると心が安らぎ、とても落ち着くことができた。

期待して見た映画は想像していた以上の内容で、大好きな映画のひとつになった。
公開から25年になるというのに、今も根強いファンが多く、
日本版サイトも公開されている。
http://www.ueda.ne.jp/~peg/

ある日どこかで DVD ある日どこかで

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/11/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Music ある日どこかで オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2002/10/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年2月18日 (土)

フィールド・オブ・ドリームス

フィールド・オブ・ドリームス(FIELD OF DREAMS)は、
ケヴィン・コスナー主演の映画の中でもいちばん気に入っている作品。
いや、米国映画の中でもいちばんのお気に入りかもしれない。絶対のおすすめ。
野球はアメリカという国を支える大切なバックボーンのひとつなのだなあ、
と感じることのできる佳作!

"If you build it, he will come."(「それを造れば彼はやって来る」)
不思議な声に導かれてレイ・キンセラ(ケヴィン・コスナー)は
トウモロコシ畑の一部を野球場に造りかえる。その野球場に、
かつてブラックソックス事件で球界を追放されたシューレス・ジョーをはじめとする
ホワイトソックスの選手たちがゴーストとしてやってくる。
"Ease his pain."(「彼の心を癒せ」)
"Go distance!"(「最後までやり遂げよ!」)
さらに聞こえてくる心の声に従い、結果、関わる人々をひとりずつ癒していくが
自分にとって何の意味があるのか、と不満をぶちまけるレイ。
果たして、そこに現れたのはケンカ別れしたままだった亡き父の姿だった。
野球をやっていた頃の若くて瑞々しい父。
二人がキャッチボールしながら和解するラストシーンは、涙なくして見ることが
できななかった。

印象に残った名シーンを少し紹介。
・PTAの総会でネオナチの鼻をへし折ってやったと息巻くエイミー・マディガン演じる
 レイの妻アニー。
・ジェームズ・アール・ジョーンズ演じるテレンスマンの存在感ある演技。
 力強く艶のある、いい声!(ダース・ヴェイダーの声!)。
・野球選手ムーンライト・グラハムとして夢がかなう寸前にそれがついえた
 バート・ランカスター演じるドク・グラハムに対して悲劇だと訴えるレイ。
 しかし、そんなことは医者が遭遇する悲劇に比べたら話にならんと一蹴するドク。
 バート・ランカスターの渋い演技が光る。
・夢のかなったムーンライト・グラハムがドク・グラハムに戻るシーン。
 ドクはやはりチザムの街の人々を救ったドクター・グラハムだった!
・レイ・リオッタ演じるシューレス・ジョーが土 or 芝生の匂いを嗅ぎながら
 「野球はいい。他には何もいらない」と言うシーン。
 野球を純粋に愛する気持ちがにじみ出ていて、心に迫ってくるものがあった。
・エンディング、父子が和解するキャッチボールのシーン。

アメリカという国の一部であり、とても重要な地位にある「野球」を、
これほどまでに真摯に描いた映画があっただろうか?
大金を稼ぐための手段としてではなく、純粋に野球を愛する人々の在り方を
それぞれの目線・立場から表現していくことでアメリカを浮き彫りにしていく。
野球に係わる人々を丁寧に描いていくことでアメリカの心意気を訴えかけてくる
素晴らしい作品だと思う。
「"力(パワー)"こそアメリカだ!」を全面に打ち出す演出がほとんどを占める
米国映画の中で、とてもめずらしい作品でもある。
アメリカ流の「粋」を感じる。

音楽も良い。
特にメインテーマ曲が秀逸の出来。
叙情的で、優しくて、過去を回想させる不思議な力のある旋律。
音楽にも心を揺さぶられ、エンディングのキャッチボールシーンは
いつも画面がにじんでよく見えない。

....For Our Parents

フィールド・オブ・ドリームス DVD フィールド・オブ・ドリームス

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/12/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年2月 6日 (月)

人生で大切なことはただひとつ

「いつでも会える」(菊田まりこ著)を紹介したからだろうか?
1992年日本公開の米映画「シティ・スリッカーズ(CITY SLICKERS)」のことを
思い出した。

シティ・スリッカーズは、39回目の誕生日を迎えたミッチ(ビリー・クリスタル)が、
大人になって失ってしまった情熱や自信、前向きな姿勢を取り戻す物語。
それぞれも悩みを抱えた友人2人から「カウボーイ体験ツアー」を誕生日にプレゼント
される。気乗りしないミッチだが、妻の「もう一度笑顔を取り戻して帰って来て」
という言葉に後押しされ、友人2人と一緒にツアーへ参加する。

「カウボーイ体験ツアー」は、生粋の老カウボーイ、カーリー(ジャック・パランス)
に引率されてニューメキシコからコロラドへと250頭の牛を連れて大移動するという
本格的なもの。
3人は、牛追い(CATTLE DRIVE)の日々の中でさまざまな困難や体験を積んでいく。
そして、少しずつ心の中で何かが変わっていくのだ。

牛の出産の手助けをし、感動するミッチに対し、"生粋の老カウボーイ"、カ-リーは
「人生で大切なことはただひとつ(One thing)」と答える。
その大切なこと(One thing)の前では他の何であろうとどうでもかまわない、
と考えることができるほど大事なこと。
それは何かと尋ねるミッチに、カーリーは何も答えない。
ツアー途中でカーリーが永遠の眠りにつき、他の素人カウボーイたちはリタイヤして
いくが、3人は自分たちだけで「牛追い」を続行する。
さらなる困難に打ち勝ち、見事に目的を達成した3人は、
自分にとって「いちばん大切なこと」が何であるかを確信し、
家族の元へと帰って行く。

「人生で大切なこと」は人それぞれによって異なる。
それを見つけ出し、確認することができるのは、自分自身のみ。
自分にとっての"One thing"が何であるか、これからも問いかけていきたいと思う。

人生で最悪の日があれば、人生で最良の日もあるさ!!

シティ・スリッカーズ DVD シティ・スリッカーズ

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2005/02/04
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年2月 5日 (日)

チェオクの剣 DVDプレミアBOX発売!

茶母嬖人(タモペイン)のみなさんに朗報!
「チェオクの剣 DVDプレミアBOX(初回限定生産)」の発売が決定したようです。
発売予定日は2006年4月28日とのこと。
私は早速Amazonに予約を入れました。
詳しい内容はAmazonの商品説明をご覧ください。
つい、嬉しくて宣伝してしまいました。

チェオクの剣 DVDプレミアムBOX (初回限定生産) DVD チェオクの剣 DVDプレミアムBOX (初回限定生産)

販売元:NHKエンタープライズ
発売日:2006/04/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年2月 4日 (土)

チェオクの剣、チェオクの最期

韓国ドラマ「チェオクの剣」が終了した。
<第14話・・・チェオクの最期(NHK-BS2:2006.02.02放送)>
第1話の冒頭とガイドブックでおおよその結末はわかっていたとはいえ、
やはり悲劇的な終わり方だった。(以下、ネタバレ含むので注意)

己が背負った運命に対し、常にストイックに向き合うチェオク、ファンボ・ユン、
ソンベクの3人は、彼らを取り巻く状況が今と異なっていれば、良い友人であり、
仲の良い兄妹であり、恋人同士になり得たかもしれない。
時代と状況と縁が、彼らの身に悲劇を招いたと言えるかもしれない。

自分の感情に従って、割と好き勝手に行動していたチェオクに対し、自らの立場や
チェオクとの関係に葛藤しながら行動していたファンボ・ユンとソンベクの二人の方が
興味深かった。次にどのような選択をし、行動するのかと。

タルピョンに捕えられたチェオクを救うために剣を投げつけるファンボ・ユン。
タルピョン絶命で砂金が海に沈みゆくさまを目の当たりにし激昂するソンベク。
そして、ソンベクの刃がファンボ・ユンを貫く。
命の灯火が消えようとするその瞬間、ファンボ・ユンはソンベクにチェオクこそが
ソンベク(チェム)の実妹であるチェヒであることを告げる。
この瞬間、自らの行く末には「死」しかないことをソンベクは強く確信した
のかもしれない。
第1話冒頭のシーンへと続き、悲しい結末を迎える。
しかし、兄と妹は、二度と離れることのないよう寄り添い、永遠の眠りに就いた。

最終回、少しストーリイが駆け足になった感は否めないが、
人の生き方について何か心に訴えかける素晴らしいドラマだった。

最後に。
最期までストイックで、しかしチェオクへの思いには心を乱され続けた
ファンボ・ユンがチェオクに向けて告げた魂の言葉で締めくくりたい。
「最期の時をともにできる縁をくれたお前に礼を言わせてくれ」

| | コメント (0)

2006年1月29日 (日)

博士の愛した数式(映画)を見た!

昨夜、TOHOシネマズ二条のレイトショーで「博士の愛した数式」を見た。
良かった。原作を少しアレンジし、さらに素晴らしいドラマに仕上がっていた。
今を生きること、今を楽しむこと、そして今を愛すること。
その大切さが、静かに、しかし確実に心に染み入ってくるような、そんな映画だった。

小泉堯史監督は、かの黒澤明監督に師事し、長年助手を務めた経歴の持ち主で
映画界の王道を見てきた人物。
初監督作品であった「雨あがる」は、クロサワの系譜を色濃く受け継いだ、
力強くて清々しい出来の作品であったが、2作目の「阿弥陀堂だより」では
さらに優しさが加わった作品に仕上がっていた。
監督3作目(脚本・監督)となる本作品でも、人を見つめる彼の優しい目線が
よく表れていた。

実は、小川洋子原作の「博士が愛した数式」が映画化されると聞いた時には、最初は
特に見に行くつもりはなかった。ベストセラーだから映画化するという最近流行りの
短絡的な図式が見え隠れする気がしたから。
が、小泉が監督すると知って考えが変わった。
彼の「脚本・キャスティング・演出」で描き出される「博士が愛した数式」を
是非とも見たいと思った。

(以下、若干のネタバレ含むので注意)
後に高校の数学教師になったルート(演じるは吉岡秀隆)が、80分しか記憶を維持する
ことができない博士(寺尾聰)、ルートの母である家政婦(深津絵里)、
妖しさを秘めた博士の義姉で未亡人(浅丘ルリ子)らとのエピソードを、
生徒たちに回想を語るかたちで振りかえっていく構成はウマイと思った。
数字と数式を愛する博士は、人生の重要なキーワードをルートや家政婦に対して
数学を通して伝えていく。
数学で真理を求め解答が得られても、生きていくことに直接役立つわけではない。
重要で大切なことは目に見えない。それは「人が心で感じるもの」であるということを。
回想を語るルートにはこれら博士の想いが脈々と受け継がれており、それを生徒たちに
伝えていこうとする姿はとても温かくて優しい。

「雨あがる」、「阿弥陀堂だより」に引き続き主役を演じる寺尾聰は、やはりスゴイ。
とぼけた表情、遠くを見つめる表情、真剣な表情、温かい表情、厳しい表情、
そして優しい表情を巧みに使い分け、愛されるべき博士像を創り上げていた。
深津絵里も利発的で清々しく、ちょっとお茶目で一生懸命な家政婦を好演していたし、
浅丘ルリ子もその存在感で影のある未亡人を怪演していた。
四季折々の情景(といっても冬の終わりから春にかけて)も美しく、日本の風景が
丁寧に描写されていた。

久しぶりに良い映画に出会うことができ、ささやかな幸福感に浸りながら
眠りにつくことができた。
また、もう一度、原作を読みかえしてみようかな、と一夜明けて思っている。

博士の愛した数式 Book 博士の愛した数式

著者:小川 洋子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

博士の愛した数式 Book 博士の愛した数式

著者:小川 洋子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (4)

2006年1月15日 (日)

いよいよ佳境、チェオクの剣

さまざまな謎とさまざまな想いが交錯していた韓国ドラマ「チェオクの剣」が
いよいよ佳境にさしかかって来た。(ネタバレを含むので注意!)
韓国では熱狂的なファンを意味する「茶母嬖人(タモペイン)」を生み出した
当該ドラマであるが、己が運命に立ち向かうチャン・チェオク、ファンボ・ユン、
チャン・ソンベクの3人を軸に「革命・謀反・愛憎・思慕・別離(悲しい別れ)」
といった事件や感情が複雑に絡み合いながらドラマは収斂への道を辿っている。

新たな世界、平等な世の中を求めて国を変えようとするソンベク、
そんな彼の志を利用して謀反を企てる黒幕(実は朝廷の高官)。
その計画をすんでのところで阻止するユンだが、チェオク出生の秘密を知り得た後に
ソンベクと立ち合い命を落す。
そしてラストのクライマックスへ。
チェオク(実はチェヒ)こそが生き別れた実の妹であることを死に際したユンから
知らされれていたソンベク(実はチェム)は、追手としてやって来たチェオクの剣を
奪い自らの命を絶つ。
瀕死のソンベクがもらす「会いたかったぞ、チェヒ・・・」の言葉に
チェオクが行う最後の選択は...。結末はこの目で確かめたい。

最後に、その存在感が際立っていたチャン・ソンベクの心に残る印象的な台詞で
締めくくりたい。
第1話冒頭と第14話最終回でチェオクたち追手に対して吐く台詞。
「この世の私の生はここまでだ! さあ、早く殺すがよい」
「道というものは最初からあるものではない。1人が歩き2人が歩き、
 多くの者が歩いたそののち初めて道となるのだ」

以前にも紹介したことがあるが、参考文献(一部引用)として
「韓国ドラマ・ガイド チェオクの剣(NHK出版)」
を挙げる。また、その内容からサブタイトルを抜き出して記す。

第1話・・・偽金事件発生(NHK-BS2:2005.11.03放送)
第2話・・・生い立ち(NHK-BS2:2005.11.10放送)
第3話・・・密偵の死(NHK-BS2:2005.11.17放送)
第4話・・・脱獄(NHK-BS2:2005.11.24放送)
第5話・・・潜入(NHK-BS2:2005.12.01放送)
第6話・・・父の面影(NHK-BS2:2005.12.08放送)
第7話・・・黒幕逮捕(NHK-BS2:2005.12.15放送)
第8話・・・討伐隊敗退(NHK-BS2:2005.12.22放送)
第9話・・・免罪(NHK-BS2:2005.12.29放送)
第10話・・・忘れえぬ人(NHK-BS2:2006.01.05放送)
第11話・・・追跡(NHK-BS2:2006.01.12放送)
第12話・・・許されぬ愛(NHK-BS2:2006.01.19放送予定?)
第13話・・・縁切り(NHK-BS2:2006.01.26放送予定?)
第14話・・・チェオクの最期(NHK-BS2:2006.02.02放送予定?)

チェオクの剣 Book チェオクの剣

販売元:日本放送出版協会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年1月 9日 (月)

「深みのある人間」~宮廷女官チャングムの誓いより

「医療に携わる者は、聡明な人間ではなく深みのある人間になれ」
医女修練時代の教官であり、師匠でもあるシン・イクピル医務官(後に内医院の
医局長としてチャングムの上司に)が、己の知識と経験のみに頼るチャングムの
傲慢さを厳しく諭すために言い放った言葉。
あらためて自身のことを考えさせられる重みのある言葉だ。

聡明であろうとするばっかりに、人はどれだけ小賢しくて愚かな行いを
繰り返し続けていることだろう。
愚鈍でもいいから、様々な物事を多面的にしっかりと、それでいて真摯に捉えることを
どうして第一に考えて行動できないのだろう?
「深みのある人間」とは、その人の生き方そのものでもあり、
一朝一夕に成し得る類のものではないと思う。
きっと死ぬまで追い求め続けなければならない、畢生の大業であろう。
そしてそのためには、常に自分自身を見つめ続ける努力も必要とされることであろう。

「坐」という字は、二人の人が土の上にいる状態を表していると聞いたことがある。
一人目は己(自分)で、二人目はもう一人の己(自分)だとする説があるらしい。
人は一生、土の上で自分自身と向き合って生きていかなくてはならないのだと思う。

| | コメント (0)

2006年1月 2日 (月)

「きらきらアフロ」最高!!

1/2深夜に放送された「きらきらアフロ お正月スペシャル」をビデオ撮りしておいて、
今朝、家内と一緒に見た。抱腹絶倒の85分だった。
以前から思っていたのだが、「きらきらアフロ(以下きらアフロと省略)」は
番組制作スタッフのセンスが素晴らしく良い。
「きらアフロ」は最近のバラエティ系番組の中でも一ニを争う出来だと思う。

笑福亭鶴瓶と松嶋尚美という絶妙のコンビが番組の魅力になっていることは
言うまでもないが、彼らがのびのびと自由にトークできる雰囲気づくりがうまい。

笑福亭鶴瓶の魅力・・・
落語家としても芸能人としても今やベテランの鶴瓶だが、一般視聴者を含めて
他人との間に壁を設けない、開放された性格は天性のものか?
どんな人でも、鶴瓶師匠に対しては気安く声をかけることができる。
そういう不思議な懐の深さと寛容さを自然に醸し出しているのが最大の魅力だ。
だから彼は、素人参加番組をコントロールさせたら右に出るものがいない。
例:突然ガバチョ、鶴瓶と花の女子大生など

松嶋尚美の魅力・・・
天衣無縫にして不羈奔放、愛されるべき超天然ボケの性格。
ウケを狙い計算した笑いではなく、人生をおもしろおかしく楽しんでいる彼女の
生き方そのものが微笑ましく、癒しにもなっている。
結構過激な武勇談も飛び出してくるが、イヤミにはなっていないのは
彼女の人となりの成せる業か?

制作スタッフの魅力・・・
冗長には決してならない切れ味爽快にまとめた構成と演出。
当意即妙な突っ込みテロップと効果音。内容も言い得て妙!!
正月スペシャルでもパロディネタはあったが品良くまとめるセンスの良さ。
ここでこの突っ込みが欲しいなあ、と思うと、痒いところに手が届くように
それが出てくる。
例:番組宣伝用衣装に着替えて浮かれている松嶋の映像に、ピーコをプチゲストで
カットインしてファッションチェック!!

「きらアフロ」は、今の雰囲気とクオリティを維持していっていただきたい。
ゴールデンタイムに移動するなどして、「きらアフロ」らしいおもしろさと
切れ味がそこなわれることのないようにして欲しい。
週末夜の楽しい癒しのひとときを大切に思っている者からのささやかなお願い。

| | コメント (0)

2005年12月29日 (木)

「独眼竜政宗(NHK大河ドラマ)」

大河ドラマはかくあるべし。NHK大河ドラマ史上稀にみる傑作。
脚本・キャスティング・演出の全てが最高レベルを維持しており、
役者達の演技力も申し分ない。
なんとも豪華な顔ぶれで、NHK大河ドラマの面目躍如といったところか?

まず、オープニングの演出が最高に格好いい。
政宗以下、伊達の武将たちが歴史のタイムトンネル潜り抜けて現代へお目見え
するが如き光の映像と池辺晋一郎のテーマ曲がとてもマッチしている。
勇ましく威厳がありながら、統治者の孤高な姿と憂いも表現されているようで、
NHK大河史上で随一の名曲だと今でも思っている。
これが欲しくて、NHK大河ドラマ主題曲集のCD(春日局)を購入した覚えがある。

NHK大河ドラマ主題曲集 Music NHK大河ドラマ主題曲集

アーティスト:TVサントラ
販売元:ポリドール
発売日:1996/04/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

伊達政宗演じる渡辺謙が良い。
「伊達男」の語源になるにふさわしい格好良さと、人間くさい情感溢れる演技を
見事に熱演している。
母に毒殺されかかる場面、お家騒動の禍根を断つため弟を討つ場面、
伊達家のために父を撃つ場面、白装束で秀吉の前に参上する場面。
彼の演じる政宗を越える伊達政宗は、今後も考えられないだろう。

| | コメント (0)

2005年12月28日 (水)

「宮廷女官 チャングムの誓い」

韓国版大河ドラマといった感じの「チャングムの誓い」
(原題:大長今(テジャングム))がとても良い。
脚本・キャスティング・演出の3拍子が揃った傑作といっても過言ではない。

NHK地上波では先週土曜の放送(12/24)が第12話にあたり、
全54話の前半である「水剌間(スラッカン:王の食事を司る部署)の女官編」の
中盤にさしかかったところ。
いよいよ次代の最高尚宮(チェゴサングン:水剌間の最高責任者)の座をめぐり、
チャングム(フルネームの際は、ソ・ジャングムと発音)の師であるハン尚宮と
チェ尚宮の熾烈な争いへと物語はつき進んでいく。
料理の腕のみならず人物も素晴らしいチョン最高尚宮(先代)の志を受け継いでいる
ハン尚宮が競い合いに勝ち、見事に最高尚宮の座を手に入れるのだが、
チェ尚宮らチェ一族とオ・ギョモたちの陰謀によって窮地に追い込まれる。
結局、無実の罪を被ってハン尚宮は命を落とし、
チャングムは済州島(チェジュド)へ流刑となってしまう。

そして後半の「医女編」へとつながっていくが、ここからの展開がまたすごい。
NHK-BS2でちょうどこのあたりから見始めたのだけど、思わず引き込まれてしまった。
ハン尚宮と母ミョンイ(母もかつてチェ一族の謀略に遭い命を落している)の無念を
晴らすために医女として宮廷へ戻ったチャングムだが、敵を落し入れる如き卑怯な手を
いっさい使うことなく、医女として正しい姿勢を貫く中で見事に無念を晴らしていく。
人道に悖る行為であっても、それが正当な復讐であるなら肯定されるドラマは多いが
「チャングムの誓い」にはそのような甘い演出はなかった。
正しい行いを実践するチャングムに対して、結局、チェ一族たち悪どもは
己の謀に首を締められて自滅することになる。

数々の困難に対し、常にあきらめることなく正面から健気に立ち向かうチャングムの
姿勢に思わずホロリとさせられた人も多かったことと思う。
周りの人から見捨てられることが何度あろうとも、
文字通り心身ともにボロボロになろうとも、
正しいと信じる道を選ぶ彼女の姿を涙なくして見ることはできなかった。

儒教思想が色濃い男尊女卑の社会において、女性が品階を得ることは有り得ない
ことだったが、チャングムはそれを成し遂げ、さらに「大長今」の称号を得る。
第51話で、内医院(ネイウォン:宮廷内で王族の医務にあたる部署)の
医局長以下全員が一枚岩となり、男女差や長幼に関係なくチャングムに従うと
中宗(チュンジョン:第11代王)に上申するシーンも最高だった。

チャングム自身の人間としての魅力もさる事ながら、彼女のことを理解し、
常に支え続けたチョンホ(ミン・ジョンホ:後にチャングムの夫となる)も
懐の深い、素晴らしい人物だ。

韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 前編 Book 韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 前編

販売元:NHK出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 後編  教養・文化シリーズ―韓国ドラマ・ガイド Book 韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 後編  教養・文化シリーズ―韓国ドラマ・ガイド

販売元:NHK出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book 宮廷女官チャングムの誓い (特別編)

販売元:日本放送出版協会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2005年12月11日 (日)

己が運命を斬りひらけるか、「チェオクの剣」!

ドラマの展開もおもしろくなってきたが、強く印象に残る音楽も気になって
サントラを購入した。
ドラマの名場面を散りばめた特典DVD(7分)付きというサービスがうれしい。

チェオクの剣 オリジナル・サウンドトラック Music チェオクの剣 オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:TVサントラ,キム・サンミン,JUST,ペイジ
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2005/11/16
Amazon.co.jpで詳細を確認する

メインテーマの「宿命」、サブテーマの「悲歌」が素晴らしい。
特に「宿命」の激情にかられた躍動感と勢いのある曲調は、
一度聴いたら頭から離れなくなる。

韓国のドラマは音楽の使い方がうまいなあ、と思う。
ドラマのテーマやモチーフを描いていくうえでの必要不可欠なアシストを担っている。
映像(視覚)と音(聴覚)のそれぞれがお互いを補完しながら、
視聴者の心(ハート)に迫ってくる。

ムック本でカンニングしてしまったので一応の結末は知ってしまったが
俳優の存在感、ドラマティックな展開、今後も目が離せない。

チェオクの剣 Book チェオクの剣

販売元:日本放送出版協会
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2005年12月 4日 (日)

「どんまい!」がおもしろい!

NHKの夜ドラ(って言っていいのかな? [月曜から木曜 23:00-23:15])で
現在放送中の「どんまい!」がおもしろくて見逃せない。
平日観れない場合は、その週の金曜日深夜にまとめて放送される方で観ればよい。

相武紗季演じる主役の新米介護ヘルパー・優が、常に前向きに問題に取り組んでいく
姿勢が小気味よい。へこたれそうな壁にぶち当たった時に、自分もしくは周りの人を
元気付けるための掛け声/呪文が、ドラマの題名にもなっている「どんまい!」だ。

率直に言うと相武の演技はまだまだ未熟だ。。
これから成長していくであろう、発展途上という感じだ。
しかし、明るく健気に元気いっぱいに物事を真正面から捉えて立ち向かっていく主役、
優をじつに爽やかに演じている。その姿に非常に好感が持てるし、
ドラマ中の彼女に応援したくなる説得力が充分にそなわっている。
ひとむかし前のNHK朝ドラにはあったあの瑞々しい感覚が、相武の演技の中にはある。
優の心意気が周りの人々に自然に波及していき、その結果が良い方向へと
転じていくさまを観れるのがとても心地よい。

朝ドラがグタグタしたドラマに成り下がってしまって久しいが、
瑞々しさと爽やかさがこんな所(夜ドラ)に残っていたとは。
(もしかするとNHKにとってもこちらが本命で、本腰を入れているドラマなのか?)
この時間帯のドラマ、毎回趣向を凝らした企画と内容で楽しませてくれているが、
今のクオリティを維持し続けて欲しいものだ。

| | コメント (0)

2005年11月27日 (日)

(旧)2005/11/04 「「チェオクの剣」、NHK-BS2で放送開始!」

よく出入りするサイトに書き込んでいた日記が数点あるので、ブログ始めの景気付けにアップします。日付が古い点、ご諒承ください。
********************
11月3日(木)22:00-23:00、「宮廷女官チャングムの誓い」の後番組で
韓国時代劇「チェオクの剣」がスタートした。
全14話ということなので、1クール+1話。チャングムとは異なり3ケ月の短期戦。
戦闘シーンにワイヤーアクションが多用されてる点が少し鼻につくが、
ストーリイがおもしろそうだしヒロインの顔立ちがいい。
端正な面持ちで装束とも合っているし、少し小柄な感はあるが剣を持つ手もよい。
どんなドラマが展開されていくのか楽しみだ。

最近の日本のドラマはおもしろくないものが多くて残念。
昔から「流行の最先端から腐っていく」と言ったもんだが、いったいどうしたことか。
「トレンディードラマ」という言葉こそ死語と化したが、末裔というか亡霊というか、
そういった類のドラマが多くて辟易とする。
かなり下火になったものの、「月9」というインフルエンザは撲滅されていない
感じがする。
誰かワクチンを開発・準備して欲しいものだ。
骨のある、ガッツのあるドラマを制作できる奴はいないのか?
地に足が着いていないユルユルドラマにはいいかげんうんざり。

ということで、結局「チェオクの剣」に期待することになってしまうのだが...。

| | コメント (0)

(旧)2005/10/22 「チャングム恐るべし」

よく出入りするサイトに書き込んでいた日記が数点あるので、ブログ始めの景気付けにアップします。日付が古い点、ご諒承ください。
********************
この文章を書き始めたもうすぐ(10/22 23:10~)NHK「チャングムの誓い」第3話が
始まる。
NHK-BSでは先日の木曜日(10/20)に全54話中の第53話が放送されていたのを観た。
BSではシリーズ途中からしか観ていないので、地上波で放送がスタートしたのを好都合と思い、楽しみに拝見している。

途中から観始めたのだけど、骨格のしっかりしたドラマで思わず引き込まれてしまった。
数々の困難に対して、常にあきらめることなく正面から健気に立ち向かうチャングムの姿勢に思わずホロリとさせられることが多くて見とれてしまった。
ラストのクライマックス前に「チェ一族」と決着をつける山場があったのだが、決して卑怯な手を使うわけではなくチャングムは正しくやるべきことを成しただけ。
何度も何度も、周りの人から見捨てられることがあっても、文字通り心身ともにボロボロになっても、自分が正しいと信じる道を選ぶ彼女の姿を涙なくして見ることはできない。
結局、悪どもは己の謀に首を締められて自滅することになる。

チャングム自身の人間としての魅力もさる事ながら、後に(最終話で晴れて)彼女の夫となるミン・ジョンホも素晴らしい人物だ。

ドラマの三種の神器「脚本・キャスティング・演出」の3拍子が揃った傑作といって過言ではない。

| | コメント (3)