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2006年7月19日 (水)

大魔神

KBS京都の「中島貞夫の邦画指定席」で「大魔神(1966年大映)」を視聴した。

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優秀な特撮スタッフを有していた大映京都撮影所は、優れた特殊映像とともに
大人も楽しめる娯楽時代劇を制作した。
1966年の春休みをターゲットとした本作をはじめ、夏休み興行を目指して
わずか3ケ月で制作された「大魔神怒る」、冬休みには「大魔神逆襲」と、
わずか1年のあいだに三作が公開されていることになる。

さて、今晩見た「大魔神」だけど、映像がきれいで演出もとても良かった。
(子供の頃にテレビで見たことがあるのだけど、細かい点は忘却の彼方)
これ以上ないというシンプルなストーリイだけど、それだけに焦点が絞れており
ダラダラしたところがない。リズムよく物語は進行していく。
特撮映像と普通映像の融合・調和も見事なもので、40年前には今のような
デジタル技術がなかったことを考えるとスゴイことだと思う。

<あらすじ(超あらっぽいすじ)>
元家老・大舘左馬之助の謀反によって謀殺された領主・花房忠清の忘れ形見、
兄・忠文、妹・小笹らは、近臣の者・猿丸小源太によって
山の守り神として封印されている武神像の傍らで隠遁生活を送っていた。
10年後のある日、小源太は左馬之助の手の者に捕縛される。
そしてさらに、小源太を救おうとした忠文までもが捕まってしまう。
謀反のみならず、圧制により領民を苦しめる左馬之助は、武神像の破壊と
小源太・忠文の処刑を命ずる。
処刑寸前の兄たちを救いたいと武神像に祈りを捧げる小笹。
そのとき、天変地異とともに武神像は怒りの形相の巨大な魔神に変貌する。
怒りをあらわにした大魔神は処刑台を粉砕し、左馬之助に鉄槌を下す。
大魔神の怒りは収まらず、罪のない領民をも襲い始めるが、
身を挺して訴える小笹の涙に触れて怒りを鎮めていく。
怒りの形相から温和な武神像の表情に戻り、土となって崩れ去る。

神の怒りは老若男女を問わず人間に向けられるが、
無垢なる祈りによってなんとか鎮められていく。
ひるがえって現代、地球を襲う異常気象は、自然を破壊し、
やりたい放題している人間に対する大魔神の怒りの序奏なのかもしれない。

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