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2005年12月28日 (水)

「宮廷女官 チャングムの誓い」

韓国版大河ドラマといった感じの「チャングムの誓い」
(原題:大長今(テジャングム))がとても良い。
脚本・キャスティング・演出の3拍子が揃った傑作といっても過言ではない。

NHK地上波では先週土曜の放送(12/24)が第12話にあたり、
全54話の前半である「水剌間(スラッカン:王の食事を司る部署)の女官編」の
中盤にさしかかったところ。
いよいよ次代の最高尚宮(チェゴサングン:水剌間の最高責任者)の座をめぐり、
チャングム(フルネームの際は、ソ・ジャングムと発音)の師であるハン尚宮と
チェ尚宮の熾烈な争いへと物語はつき進んでいく。
料理の腕のみならず人物も素晴らしいチョン最高尚宮(先代)の志を受け継いでいる
ハン尚宮が競い合いに勝ち、見事に最高尚宮の座を手に入れるのだが、
チェ尚宮らチェ一族とオ・ギョモたちの陰謀によって窮地に追い込まれる。
結局、無実の罪を被ってハン尚宮は命を落とし、
チャングムは済州島(チェジュド)へ流刑となってしまう。

そして後半の「医女編」へとつながっていくが、ここからの展開がまたすごい。
NHK-BS2でちょうどこのあたりから見始めたのだけど、思わず引き込まれてしまった。
ハン尚宮と母ミョンイ(母もかつてチェ一族の謀略に遭い命を落している)の無念を
晴らすために医女として宮廷へ戻ったチャングムだが、敵を落し入れる如き卑怯な手を
いっさい使うことなく、医女として正しい姿勢を貫く中で見事に無念を晴らしていく。
人道に悖る行為であっても、それが正当な復讐であるなら肯定されるドラマは多いが
「チャングムの誓い」にはそのような甘い演出はなかった。
正しい行いを実践するチャングムに対して、結局、チェ一族たち悪どもは
己の謀に首を締められて自滅することになる。

数々の困難に対し、常にあきらめることなく正面から健気に立ち向かうチャングムの
姿勢に思わずホロリとさせられた人も多かったことと思う。
周りの人から見捨てられることが何度あろうとも、
文字通り心身ともにボロボロになろうとも、
正しいと信じる道を選ぶ彼女の姿を涙なくして見ることはできなかった。

儒教思想が色濃い男尊女卑の社会において、女性が品階を得ることは有り得ない
ことだったが、チャングムはそれを成し遂げ、さらに「大長今」の称号を得る。
第51話で、内医院(ネイウォン:宮廷内で王族の医務にあたる部署)の
医局長以下全員が一枚岩となり、男女差や長幼に関係なくチャングムに従うと
中宗(チュンジョン:第11代王)に上申するシーンも最高だった。

チャングム自身の人間としての魅力もさる事ながら、彼女のことを理解し、
常に支え続けたチョンホ(ミン・ジョンホ:後にチャングムの夫となる)も
懐の深い、素晴らしい人物だ。

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